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持続可能な社会と地球温暖化防止の重要性
これからの社会が目指すべき目標として「持続可能な開発目標SDGs」が宣言されています。SDGsは2015年の国連総会で採択された世界の2030年までの目指すべき目標です。その内容は、世界中の人々が、豊かで幸福な生活が持続的に送れるようにしていくための17のゴールと169のターゲットを明らかにしています。

これらのゴールは多岐にわたっていますが、それぞれに大切な内容となっています。
ただし、私たちは、この中で「13気候変動に具体的な対策を」に取り上げられている地球温暖化の防止が極めて重要と考えます。地球温暖化による影響は、これまで人類が生存してきた基盤を揺るがすものだからです。温暖化により気候が変動し、これまで数百~数千年以上の長きにわたって安定的に維持されてきた生存基盤が大きく変わろうとしています。極地の氷が溶け、海水面が上昇し、海水温も高くなります。気温上昇によって気候にも大きな変化が生じます。森林等では生態系が変わりますし、農業生産のあり方も気候の変化に合わせて変わらざるをえません。
場所によっては、夏は猛暑になり、冬は豪雪になります。洪水が頻発するとともに、一方では雨が降らず砂漠化をもたらします。このような変化が既に現実として各地に異常事態を起こし始めています。そして、このような変化によって人類が豊かで幸福な生活を営む持続的な基盤が脅かされているのです。そのような事態になれば、他の16のゴールも達成できなくなるでしょう。
そのため、世界中で地球温暖化を防止する取り組みが行われています。我が国でも、2050年までに温室効果ガス(GHG)の排出を実質的にゼロにすることを目標に各種の対策が取られています。石炭や石油等の化石資源の使用を削減し、太陽光、風力、地中熱、バイオマス等の再生可能エネルギーの利用を推進しようとされています。
また、GHGを排出しない水素、アンモニアを利用することが検討されています。ただし、水素等については、これから技術開発を進めていくことが必要ですし、製造過程を含めたGHG削減効果がどのようになるかが明らかではありません。
その意味では、既存の再生可能エネルギーを含め、あらゆる対策を推進していくことが重要ですし、特に2030年までにGHG排出量の46%を削減しようとする目標を達成するためには、既存の再生可能エネルギーの加速度的展開を図っていかなければなりません。
このプラットフォーム、WOOD BIOは、再生可能エネルギーである木質バイオマス熱利用を進めていくために、その推進を担っていただく方々等に、各種情報と合わせ交流の場の提供等を行おうとするものです。関係する皆様に活用していただき、木質バイオマス熱利用の効果的な展開が各地で進められることを願っています。